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永遠の少年

2010–02–08 (Mon) 00:00

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少女時代の愛読書
従姉妹のお姉ちゃんちで山ほどある漫画を読みふけり
その当時、最もセンセーションを覚えたのがこの二冊
少女漫画を芸術的にまで高めた金字塔であり最高傑作
「ポーの一族」と「風と木の詩」
ボーイズラブのはしりとも言われるけれど、巷にあるようなモノとは別格の
他が追随できない精緻なる美しさに貫かれた世界
それが不朽の名作たる所以である

どちらも声変わり前後の少年たちの異国の物語であり 
「風と木の詩」でセルジュとジルベールが
ラコンブラード学院で賛美歌を歌う姿は汚れのない天使のようだった
きっとその声は透き通ったボーイソプラノだろうと想像できた
小鳥のような美声を持つ、限られたトクベツな瞬間を生きる少年たち
私がボーイソプラノに惹かれるルーツはこの二作をはじめ
「アロイス」「トーマの心臓」など、この巨匠たちの作品にある
もっとも、Liberaの天上的な世界に抗う内容もあるけれど
萩尾望都さんの初期の作品のデリケイトな青さ故の刹那な世界に惹き込まれ
竹宮惠子さんの描く、人間の強さや美しさに圧倒されることも多かった

彼らは性別を超え、あるいは時の概念を超えて存在している
危うく繊細な硝子細工のような感受性と残酷さを併せもち
生そのものにもがき、受け入れるべきを受け入れる
存在そのものが抗いがたく美しい

永遠の時を旅するヴァンパネラ ポーの一族  
幻の薔薇の世界の住人 永遠の少年であり少女
エドガーとその妹メリー・ベル、そしてアランの足跡が
薫り高き詩を綴るように描かれている

Neitsytでエドガー・アラン・ポーの詩を紹介したことに繋がるのだけれど
萩尾望都さんが、ポーを意識したことは言うまでもなく
ポーの幼妻、ヴァージニア・クレムに捧げた詩「アナベル・リー」が
メルー・ベルの由来とも言われている
エドガーが病弱な妹、メリー・ベルをどれほど愛しんだか
ポーが、ヴァージニアを「sissy(妹)」と呼んでとても愛していたことに
重ねられていると思うと、物語に温かな血が通い始めたような気さえする
アナベル・リーは、ポーの一族とも重なる物語
そして、「インタビューウイズバンパイア」を観たとき
どう見てもポーの一族の影響を感じずにはいられなかった
でもあの耽美な世界観とは似て比なるものであった
こちらでは現代訳を・・・


アナベル・リー

幾年も幾年も前のこと
 海の浜辺の王国に
乙女がひとり暮らしていた、そのひとの名は
 アナベル・リー――
そしてこの乙女、その思いはほかになくて
 ただひたすら、ぼくを愛し、ぼくに愛されることだった。

この海辺の王国で、ぼくと彼女は
 子供のように、子供のままに生きていた
愛することも、ただの愛ではなかった――
 愛を超えて愛しあった――ぼくとアナベル・リーの
その愛は、しまいに天国にいる天使たちに
 羨まれ、憎まれてしまったのだった。

そしてこれが理由となって、ある夜
 遠いむかし、その海辺の王国に
寒い夜風が吹きつのり
 ぼくのアナベル・リーを凍えさせた。
そして高い生まれの彼女の親戚たちが
 とつぜん現れて彼女を、ぼくから引き裂き連れ去った
そして閉じこめてしまった
 海辺の王国の大きな墓所に。

天使たちは天国にいてさえぼくたちほど幸せでなかったから
 彼女とぼくとを羨んだのだ――
そうだとも!それこそが理由だ
 それはこの海辺の国の人みんなの知ること
ある夜、雲から風が吹きおりて
 凍えさせ、殺してしまった、ぼくのアナベル・リーを。

しかしぼくらの愛、それはとても強いのだ
 ぼくらよりも年上の人たちの愛よりも
 ぼくらより賢い人たちの愛よりも強いのだ――
だから天上の天使たちだろうと
 海の底の悪魔たちだろうと
裂くことはできない、ぼくの魂とあの美しい
 アナベル・リーの魂を――

なぜなら、月の光の差すごとにぼくは
 美しいアナベル・リーを夢見るからだ
星々のあがるごとに美しいアナベル・リーの
 輝く瞳を見るからだ――
だから夜ごとぼくは愛するアナベル・リーの傍に横たわるのだ
おゝ、いとしいひと――我が命で花嫁であるひとの
 海の岸辺の王国の墓所に――
 ひびきをたてて波の寄せくる彼女の墓所に。


- 訳 加島祥造 -




ジョッシュが精悍になってなんとなくセルジュっぽい

 

リルケの詩

2009–12–07 (Mon) 00:00

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聖母マリア

あなたは神のあこがれをいれる美しいうつわでした


-リルケ-

 


明日の花

2009–04–09 (Thu) 00:00

花よ 私の花よ

あなたの蕾は何処で咲く

一日という限りある瞬きの翠なす草原で、いつ一生と成すのか

そして、どのように咲き佇むのか



夜桜のように、淡く仄かに儚げに

躑躅のように、園をなしてか

それとも

紫陽花のように、水滴に輝き浮かぶ変化(へんげ)の庭に

向日葵のように、強い意思をもってか



あなたの乙女の心は

恋占いの息吹きで解き放たれた綿帽子のように

翠なす草原を俯瞰する碧雲の天空を漂い

やがて、そっと母なる大地に降り立つことだろう



私は、その飛翔の軌跡をこの瞳に映し

あなたの描いた緩やかな弧光の美しさを

そっと心の文箱に納めよう



蒲公英のように

一輪でも

強く根を張り

希望の色を身に纏って

母なる大地に

いまを咲く

花たるあなたを以って

私も明日の花としよう



dent-de-lion

それは幸福を知らせてくれる花

幸福の調べを裳裾に纏う綿帽子



たんぽぽ

タンポポ

dent-de-lion



あなたが恵みの種子として

唯世(ゆいせ)の秘密の花園に

幸福を咲かせますように



あなたの乙女の心に宿る

哀しみに育てられた感謝の気持ちの循環(つながり)が

あなただけの花を

誰よりも早く春の訪れを告げる希望の花として

一日一生を咲かせますように



dent-de-lion

それは幸福を知らせてくれる花

幸福の調べを裳裾に纏う綿帽子


秘密の花園は

やがて

明日の花園となりて

唯世を芽ぐむものとなろう



ロンシャンの丘に咲く黄色の君は

唯世の恵み



私の記憶の中の花園とも

幾重にも重なりて



冬の窓辺を彩るアザレアとなりて

還り来るように



躑躅の園を唯世に結ふ

希望の花



春を唯世に蔓(かずら)う

明日の花






この詩は、私とのやり取りや、解放の羽を読んで感じてくださったことを辿りながら、Oさんが私のために詩として綴って贈ってくださったものです。乙女がいろいろな花に変化して、秘密の花園に幸福の種を蒔いているような幻想的なたおやかな詩です。Oさんのお好きな Sarah Brightman のBilitis とも詩の持つ雰囲気に合っているように思います。

Bilitis - Sarah Brightman
追記 – open

新年 あけましておめでとうございます

2007–01–10 (Wed) 01:35
168325.jpg
サラサラと描いたであろう ダ・ヴィンチの素描画
あまりにも崇高 そして ときを刻んだ風情がいとおしい




皆さまにとっても、ワタシ自身にとっても  

たくさんの笑顔で過ごせる一年でありますように・・


相変わらず、マイペースな更新になりますが、
 
どうぞ ゆるりとお付き合いくださいね



今年はもっと、こころの栄養補給をしよう

芸術に親しみ 本を読んだり、映画鑑賞したり 

美しい旋律を浴び 豊かな自然とふれあう


才能の結晶に触れることで、降り注ぐインスピレーション

静かなメッセージに身を委ね、その一瞬一瞬を

こころに紡いでいけたら なんて思っています

白バラの祈り オリジナル・シナリオ

2006–03–10 (Fri) 00:00
P1010042.jpg

フレート・ブライナースドルファー 著 
『 反ナチ、あるドイツ人少女の闘い──。ヒトラー政権に抵抗した学生グループ“白バラ”のゾフィー・ショル。逮捕から処刑までの五日間の魂の軌跡を描き、世界中の観客が涙した映画『白バラの祈り』の完全版シナリオ』

カットされたシナリオ部分や活字になった台詞を読んで、ゾフィーの心の機微がより伝わってきました。映画では、看守から「手紙を書きなさい」と促され、自分が即刻死刑に処される運命であることを知ったゾフィーが、一人になって叫ぶシーンがありますが、このシナリオには叫ぶシーンがないのです。


 ゾフィー  まだ九九日あるかと・・・・・思っていたんですが・・・・

 女性看守は首をふる。今やゾフィーにはあらゆる希望が消え失せてしまったのだ。彼女は今日中に死ななければならないのだ! 彼女は放心したように看守を見ている。文句をいったり取り乱したりせず、息が止まってしまいそうな恐怖と戦っている。


本当のゾフィーも叫ばなかったのか、後であのシーンが付け加えられたのか分かりませんが、ゾフィーはショックの克服には努めたものの、絶望に打ちのめされることがなかったのです。むしろ、死を前にして穏やかに輝いていたというのです。彼女の精神力の凄さをそのまま理解することは難しいということで、人間的な苦悩を感じさせるあの叫ぶシーンが付け加えられたのかもしれません。


彼らの行為が無駄ではなかったことを示す言葉も書かれています。

ウィンストン・チャーチルは一九四七年に「白バラ」についてこのように語った。
「ドイツには、対抗勢力がありました。それはあらゆる民族の政治の歴史において、もっとも高貴で偉大なもののひとつです。その人々は内側からも外側からも援助を受けることなく-----ただ、自分の良心がそれを許さないという理由から------闘いました。生き延びているかぎり、彼らの姿は私たちには見えません。それは、彼らが身を潜めていなければならないからです。彼らの死が、ドイツで起こったすべてのことを正当化するものではありませんが、彼らの行為と犠牲は、新しい国家建築の不滅の基礎にほかなりません」
テーマ→洋画 / ジャンル→映画

その後のオダギリ

2006–02–24 (Fri) 00:06
photo.jpgオーラの泉の時
「オーラの泉」で気になる存在になったオダギリ君。時効警察のゆるーい感じも好きです。何気に、霧山修一朗宅のタイル仕様のレトロなキッチンも可愛いのです。あのクロブチ眼鏡もオダギリジョーモデルとして完売しているらしい。お茶目なライフカードのCM、どうすんのよぉ~続く!に、ほんとに続きがあったわ(笑)「その後のオダギリ」

ベルリン国際映画祭のフォーラム部門にも出品された、全編英語のロードムービー「ビッグ・リバー」や、「蟲師」の実写版(大友克洋監督)の主演など今後も楽しみ!これは深夜放映のアニメなのですが、たまたま観て独自の世界観に虜になり、録画して欠かさず観ているお気に入りです。
追記 – open

小獣ちゃん

2006–01–02 (Mon) 00:00
キングコングを観て以来、うちのちっこいわんこのうぶ
なんだか、一応、獣つながりだと気づいて
比較にならないくらいの小っちゃな獣だから
コケモノ(小獣)ちゃんと呼びかけてみた。
当たり前だけど、うぶはキョトン。
きっと、人間がリカちゃん人形くらいだから、
うぶなら、親指と人差し指でつまむ感じだよねえ、と
その図を想像して可笑しくなってしまったのでした。
映画って色んな面白がり方が有るものですねぇ。

P1000671.jpg

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