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岸辺のふたり  Father and Daughter

2008–10–31 (Fri) 00:00
       11684394611574336.jpg

 8分間の永遠    ★★★★★★★★★

2001年度アカデミー賞短編アニメーション賞受賞作。
強く訴えるものもなく、流れるような映像を見ているだけなのに
胸いっぱいになる8分間の永遠。
セピアな絵本そのままのマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィットの映像と
音楽と効果音だけの言葉のない世界は、凝縮された日々を詩的に綴りゆき
少女の重ね続ける想いがとてもせつなくて、ラストで涙が潤みました。


ホリデイ  THE HOLIDAY

2008–10–20 (Mon) 00:00
holiday.jpg


たまには日常を忘れて

別世界へトリップしよう

それは素敵な偶然への

プロローグ



★★★★★★☆


私は、恋愛映画にそんなに期待しないし、劇場で観ることもそんなにない。
でも考えてみると、期待しない割には、意外と感動してんじゃん・・・と思う。
なかでも、『恋愛適齢期』は、ラストで思いがけず幸せな気持ちにさせてくれたので 、同じ、ナンシー・メイヤーズ監督作品ということで、観てみたいなぁと思っていた。

付き合って数年・・・  
私は彼にとって、もしや都合の良い女なの?
キャリアに生きる二人の女の切実な恋愛事情。
気付いたときにはとてつもない喪失感に襲われる。


失恋の勢いで、見ず知らず同士なのに
ビバリーヒルズの豪邸とイギリスの小さな村のコテージを
ホーム・エクスチェンジして休暇を過ごすことにした二人。
そこで出逢うんですねぇ・・・予想通り。


人はしばしば恋に欺かれ、恋に傷つき、不幸にもなる。
それでも人に恋するのだ。


かの人の言ったこの言葉そのものを地でいく アマンダとアイリス。
傷心の心を埋める特効薬は、仕事よりやはり新たな恋。  


こんなに都合よく、運命の人に出会える訳ないよ。とか
こんなにあっさり恋に堕ちるぅ?とか、理屈では思うけれど
恋に理屈は有ってないようなもの。
終わるまで、私もジュード・ロウに恋していたようです。
いえ、グラハムに・・・。 笑


今までなんだか無機質なイメージが先行していたけれど
アマンダを見つめる優しい眼差しや微笑みが魅力的で、
表情そのものに品や色気のあるジュードの美しさは見惚れてしまう。
クールを装ってて、実はこっそり泣いてたところもかわいらしく。


失恋したからこそ、めぐり逢えた運命の恋。
それぞれのホリデイは、忘れがたいものになってゆくのだけれど
恋は盲目であり、同時に心の柔らかい部分を目覚めさせる媚薬でもある。
その媚薬は、良い恋愛においては、人生の最高の処方箋になってくれる。


大筋は最初から分かっていても、たまには恋愛映画もいいな
と感じさせてくれる作品です。

Bastaardsuiker

2008–10–10 (Fri) 00:00

薬指の標本   L' ANNULAIRE

2008–10–04 (Sat) 00:00
薬指の標本   
★★★★★★★☆     公式サイト   

この靴を履いたまま、 
彼に封じ込められていたいんです。



始まってすぐ、キラキラしたガラス瓶の美しさと、ベルトコンベアーで流れる無数の瓶の揺れる音が、まるでアートの如く五感を刺激する。
そこはヒロインの勤めるソーダ工場(原作ではサイダー工場) イリスは作業で切り落とした薬指の先をソーダ水のなかに落としてしまう。そんなオープニングで始まる夏の暑い日の或る出来事。彼女は工場を辞め、導かれるように、森のなかにひっそりと佇む古い館のドアを叩く。


イリスは存在そのものが美しく、少し探るようなデリケートな面差しはどこか少女のようでもあり、でも、ひらひらと揺れるワンピースに包まれたその汗ばむ肢体は、艶やかな女そのものでもある。


標本技術師は、存在そのものがそこはかとないミステリアスさを醸し出している。その館には、若いころから住んでいる二人の老女がいる。その老女たちの若いころの集合写真に、何故か技術師が今のままの風貌で映っている。
そして、訪れる依頼人もまた音や頬の火傷跡といった、忘れたい過去の想い出や残骸を、標本にして欲しいと訪ねてくる。彼は何でも標本にできるとイリスに言う。けど実際、どんな標本になったのかは謎のままで、火傷の少女は技術師の謎の部屋に案内されたっきり、出てきた形跡もない。


わたしはまだ、一度も開けたことのないないその扉の前に立ち、ノブを握ってみたが、動く気配はなかった。重い鍵が何重にもかかっている様子だった。仕方なく、扉に耳を押し当て、目をつぶってみた。
向こう側は深い静けさの森だった。すべてのものがしんと息をひそめ、ただ静けさだけがゆっくりと渦を巻いていた。わたしは長い時間、そのうねりだけを聞いていた。しかし、いつまで待っても、何も起らなかった。



技術師の無機質で見透かすような謎めいた眼差しと一種独特なフェティシズムに、次第に虜になるイリス。いつしか、シュールで陶酔的な官能にうずもれる。彼女に綺麗な赤い靴を毎日履いて欲しいとプレゼントする。その靴を自ら履かせる技術師の倒錯めいた様子は、フェティシストを超えたパラフィリアにちょっと近いのではないかとも思える。その靴はイリスの伸びやかで形のよい脚にピタリと張り付く。もうその靴以外は履けないかのように。そして、彼女の脚だけにとどまらず、彼女そのものを侵食してゆくかのように。イリスは禁断の扉を開ける。彼の究極のフェティッシュとして存在することさえもいとわずに。


小川洋子さんの原作の世界観を、フランスの女性監督 ディアーヌ・ベルトランが舞台をフランスに変えて、忠実に、そして見事に再現している。五感を刺激するソーダ工場、凛と静まり返った謎めかしさの漂う館と標本室。原作にない俗的な港町やホテル、幻想のなかを浮遊するかのような独特の空気感漂う色彩や描写も、音楽や音の使い方も、そして、登場人物さえも、原作以上に繊細で芸術性を帯び、全てを通して魅力的。オルガ・キュリレンコは元スーパーモデルなのだから洗練されているし、着こなしも素敵なのだけれど、それをどこか素朴で憂いを湛えた繊細な役作りのオブラートで覆い、でもそれがとても魅力的なのだ。

Amelie

2008–10–01 (Wed) 00:00
アメリといえば赤が印象的 
なにやら美味しくなるオマジナイのようなカワイイ歌だこと



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