スポンサーサイト

--–--–-- (--) --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

オリバー・ツイスト  Oliver Twist

2006–01–30 (Mon) 00:00
df1c2971828a5093ddab4a6643d44fa3.jpg
涙のあと幸せはやってくる

決して無垢な心は汚されない。


★★★★★★☆



まるで刑務所のような養児院から、5ペンスで厄介払いされた孤児のオリバー。
その後も運命に弄ばれ、ロンドンのバックストリートで、盗人フェイギンや悪党のビルと出会い、スリの容疑をかけられたオリバーは、無罪と知った被害者のブラウンロー氏の温情で引き取られることになった。でも、ビルの企みで、オリバーは更なる事件へと巻き込まれてしまう。



戦場のピアニストでアカデミー賞に輝いた、巨匠ロマン・ポランスキーの手によって、甦った 文豪チャールズ・ディケンズの名作「オリバー・ツイスト」

まるで原作の挿絵のようなデッサンと、ストーリー性溢れる音楽に誘われ、文学の香り漂う19世紀のイギリスへ。

9歳の孤児オリバーの人生はとにかく理不尽なことのオンパレード。
原作が純文学だけあって、波乱万丈、勧善懲悪なストーリーが詰め込まれ数々の試練でも色褪せないオリバーの無垢な心に、ラストでついジーンとなる。
そして、この作品のテーマが最後に集大成となって浮き彫りにされるゆく。
私自身も、途中、少し辛口な採点をしていたのだけれど、ラストに来て、一気に★一個分多く献上する気持ちになってしまった。

オリバーがただひたすら歩くシーンで、風にそよぐ黄金色の草原が美しい。

この時代のイギリス人って(実際はどうか分からないけど)偏屈で
やな奴が多い。よくもまあ次々に人間不信になりそうなことが起こること!
貧しく弱者側である人間が、いかに生き難い時代だったのか、オリバーを通してディケンズが描きたかったことがよく分かる。

 オリバーを通して、環境だけが人間を悪に傾かせるのではなく、
 大切なのは人間の心の軸がいつもどこにあるか・・だと
 ディケンズは伝えようとしていたのだと思う。
 オリバーの無垢さをブラウンロー氏が見抜いたのもそうで、
 類は友を呼ぶように、無垢な心は善良な者と引き合う。
 繰り返し描かれるこの名作には、そんな自然の摂理と、
 いつの時代も変わらぬものの価値が描かれている。

img6a.jpg重厚さを感じさせる、美術やセットの丁寧な作りとオリバー役のバーニー・クラーク君の静かな存在感が端正な顔立ちのせいか、物語に静かな品格を添えている。
 
名優ベン・キングズレーは、ガンジーの時もそうだったけど、化けっぷりは、ほんとピカ一だなぁと思う。

関わる人間達や社会は「現実」、オリバーは「」を表していて、この世は理不尽なことに満ちているけれど、良いことは平等に巡ってくる。
貧しくても心を失わず生きよう!そんなディケンズのメッセージが希望と共に物語の中に紡がれている。



脚本担当、ロナウド・ハーウッドのチャールズ・ディケンズ像。
「今回初めて彼の作品を脚色してみて、最も偉大な英文学作家だと思ったよ。彼は20代で「オリバー・ツイスト」を書いている。偉業だよ。それに金に困っていたので、執筆は大急ぎでして、他の用事をこなさなくてはならなかった。ジャーナリストで法廷記者だったから、恵まれない人々と常に関わりを持っていた。ディケンズは負け犬の王者だった。そして19世紀のロンドンには負け犬は大勢いた。そんな時代に社会小説を書いていたんだ」

« スタンドアップ  NORTH COUNTRY | HOME |  かぎろひ探訪 »

コメント

megちゃんこんばんは!
そして開設おめでとうございます♪
先日から覗かせていただいておりますよ~。
オリバーツイストはやっぱり見たい映画です。
megちゃんの解説を読んでますます楽しみです♪
これからも素敵な映画の紹介を楽しみにしていますね^^

tiaraさんへ

tiaraさん ありがとうですー!
お返事遅くなってごめんねー。お忙しい中来てくれて嬉しいです^^ 
「オリバー・ツイスト」はオリバー役のバーニー・クラーク君がオリバーにピッタリでした。チャールズ・ディケンズは弱者の味方だったからこの小説を書いたんだよねー。そういう観点からも興味深く観れました。観たらゼヒ感想教えてね^^

コメントの投稿

 
管理者にだけ表示

トラックバック

「公開3日目!フジテレビ「ガチャガチャポン!」もオンエアなのでバーニー君をピックアップ!」

公開3日目!バーニー君をピックアップいよいよ公開3日目です。本日1月30日(月)はフジテレビにて「ガチャガチャポン!」(15:30~15:58)もオンエア。ロンドンでバーニー君がオリバー・ツイストの世界へご案内する“オリバー・ツイスト探訪記。瑠希・未里亜ロンドンに行くの  …

「オリバー・ツイスト」

この時期になると必ず出てくる『本年度アカデミー賞最有力』の作品達。こいつらは一体何を根拠にそんな事を言っているのだろう?だいたい『ミュンヘン』なんてアメリカ公開前からそんな事を言ってたぞ。『オリバー・ツイスト』の場合は、監督のロマン・ポラン....  …

「映画:オリバー・ツイスト」

おすぎがさぁ。  …

「オリバー・ツイスト OLIVER TWIST」

チャールズ・ディケンズ原作 ロマン・ポランスキー監督ベン・キングズレー、バーニー・クラーク主演19世紀英国で孤児として育ったオリバーが救貧院を追放されロンドンに出てスリのフェイギン一味に加わります仲間とスリに出かけ ブラウンロー氏と知り合いますがオリバーの  …

「『オリバー・ツイスト』・試写会」

今日は某出版社で当選した 『オリバー・ツイスト』の試写会に行ってきた。  《私のお気に入り度:★★★  …

「「オリバー・ツイスト」」

 衛生状態の悪い環境で、オリバーの撃たれた傷が完治するかどうかちょっと心配でした。 あの世界で子供が生き抜いていくことは、本当に厳しい事なのだと感じました。大人も然り。お金がものを言うような印象ですね。その中でフェイギンは、行く当ての無いような子供たちを  …

トラックバックURL

http://griet.blog39.fc2.com/tb.php/22-b4f491eb

⇒ この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

 | HOME | 

manuteriä

+ + + + + + + + + +

+ + + + + + + + + +
映画の感想 &
Potentialに響く音と映像
+ + + + + + + + + +

memo



映像+音は、一部を残し
順次削除予定です。

ひとつぶ →
ひとりつぶやきをぽつりと。




         

最近の記事

カテゴリー

ブログ内検索

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。