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白バラの祈り ゾフィー・ショル最期の日々 Sophie Scholl: Die letzten Tage

2006–02–07 (Tue) 00:00
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気高き魂の真実

★★★★★★★★




生まれ変わるならどんな人間になりたいですか?と聞かれたら、迷わず「これ以上ないほど美しい心の持ち主になりたい」と答えます。

ゾフィー・ショルは、私の憧れるそんな心の持ち主でした。

死を目の前にした人間ほど、真価が問われるものはないでしょう。あと3ヶ月の命ですよ。と言われても、とても受け入れられるものではありません。では、「今からあなたは死ぬ運命です」と言われたら受け入れられますか?きっと、頭が混乱し、納得ができず、不安に押しつぶされそうになるでしょう。でも、ゾフィーは毅然と受け入れたのです。

彼女はシューベルトを愛し、平和と自由を願う21歳の普通の女子大生でした。自分の恵まれた人生に甘んじることができず、ヒトラー独裁の悲劇を終わらせようと秘かに活動する「白バラ」というレジスタンスに参加していました。 でも、言論の自由さえ許されない悪政は、彼女を反逆罪で連行したのです。

ゾフィーの凄さはここからでした。
彼女は命果てようとも、信念に従いました。
信念を捨てて自分を偽り、生きる意味さえ見失ってしまうより
良心に貫かれた信念を精一杯生き抜くことで
人々によって自分の信念が生き続けると信じていました。
そんな彼女の姿に検査官さえ心動かされていったのです。
同志を告発して生き延びることを拒否した彼女に待っていたのは逮捕から、たった5日後に下された死刑判決でした。
しかも、死刑執行は当日に行われるという無慈悲なものだったのです。

movie_sophie04-thumbnail2.jpg「夢を見たの。私は白い赤ちゃんを抱いていたわ。
すると地震が起こって、私の足元が裂け、私は赤ちゃんを助けて穴の中へ落ちていったの。落ちながら私の心は満たされた気持ちで一杯だった。
赤ちゃんは信念で、私は信念を守って死ぬのよ」




死刑判決の朝にそう言った彼女の瞳は輝いていました。
その夢には、死を超越し開放された心の自由が感じられます。
彼女の蒔いた種によって、自由と平和の実を付けるのだと
彼女は確信したのでしょう。
最後の時を迎えるまで、彼女は毅然としていました。

彼女はまるでジャンヌ・ダルクのようです。
汚れなき魂に宿った崇高な信念を貫き殉教に散った乙女。
不安に必死で打ち勝とうとしたジャンヌよりも強く
ゾフィーは一筋の光る道を真っ直ぐに進んでいったのです。

私は、こんな女性が実在していたことに深く感動したのです。
彼女の玉響のような言葉の数々に、私の心は揺さぶられ
その気高さに涙がこぼれました。

人間は弱いから・・・そう言い訳していたことも、
世界で起こっている悲劇に鈍感になってしまった平和ボケしている自分も恥ずかしい・・・。
かつて純真だった頃の自分を取り戻したい・・・。
そう思わせてくれる素晴らしい作品でした。

ゾフィー・ショルはドイツで聖人として讃えられています。
彼女が蒔いた種はたくさんの実を付け、白バラのように
清らかな花を咲かせたのです。
テーマ→絶対見てほしい洋画 / ジャンル→映画

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コメント

はじめて

妹です。こんばんは。 素晴らしい作品だったみたいね。ありえない事なのだけど、自分だったらどうなんだろうと深く考えさせられる内容だね。 実話というのが驚いたよ!! 是非観たくなりました。

yuriちゃんへ

カキコありがとう!こんな実話があったなんて衝撃だったよ。5日というのは逮捕されてからで、事実は死刑宣告を受けた当日、刑が執行されたんだよ。普通だったら気がふれるよね。でもゾフィーは最後まで気高いの。心が洗われるようだったよ。「ホテル・ルワンダ」と共に実話として観る価値の高い作品だよ!ぜひ観て欲しいなー

白バラ

そうですね、あの台詞は印象深い。実は集中力切れそうになる位の激しい会話劇をまともに受け取り、太刀打ちできないほど打ちのめされて帰途につきました。台詞が命と思い、シナリオ買ってしまいました。カットされたシーンも載ってます。
若い頃は誰でもこのように気高い心を持っているのだと思います。同時に若さゆえ止められない突っ走ってしまうことも。普通の女の子なのに…
白バラは心にいつも咲かせたいものですよね。

charlotteさんへ

ゾフィーの一言一言は重みがありましたね。検査官がまた名演技で非常に緊迫感を感じました。シナリオ、劇場で購入されたのですか?買わなくて失敗しましたぁ。。週末、映画のついでに買って来ますね。
純粋な心が色んなものを身に付けて変わってゆくのですよね。純粋故に歯止めがきかない部分ってありますよね。ただ、あの状況で動じないゾフィーはただ者じゃないと思いました。私の中では聖人レベルです。笑 彼女からもらった種を大切に育みたいですね。

megさんへ

訪問ありがとうございました。
平和ボケ...仕方がありませんよね。
容易に子供に叱れない世の中ですから....。
イザコザから逃げているだけの集まりといわれれば
同意せざるをえません。
なぜか人間として生まれて空しさを感じます。
ゾフィーの時代は悲しい時代のようですが、一方では羨ましさを感じたりしました。
本当は平和が一番なはずなのに...。

yanksさんへ

TB&コメントありがとうございます。
今の時代、ことなかれ主義的なところがありますよね。昔、信念の「信」という字を調べたことがあるんですけど、「人+口+辛から出来ていて、辛ははりの象形で刑罰の意味。発言に嘘があれば受刑することを誓うさまから、まことの意味を表す」のだそうです。ゾフィーの貫いた信念こそまさにこれで、それほどの覚悟と重みのある言葉なのだなぁと考えさせられました。今はそれが希薄な時代だと思います。平和だからこそ、ぼやけてしまうことって多いですね。

ゾフィーの生き方

こんにちは。

コメントありがとうございました。

ゾフィーの生き方や、信念を貫き通す強さにとても感服しました。
ゾフィーのようにはなれなくても、強い信念を持っていきたいと思いました。

TBありがとうございました

ナチ政権下の狂気のドイツでも、ゾフィーたちのように、眼を見開いて時代を見つめ、自分の信念を貫こうとする人たちがいたのですよね。私はこの映画で白バラの存在をはじめて知ったので、とても衝撃的でした。こういう組織があったのかと。
ゾフィーの「信念を守って死ぬのよ」のくだりはとても印象的でした。

toeさんへ

コメント&TBありがとうございます。
>ゾフィーのようにはなれなくても、強い信念を持っていきたいと思いました。
私もそう思いました。ああいう時代、信念を貫くのは死を覚悟のことですものね。生半可な覚悟ではなく、なかなか真似できませんよね。でも、それだけ信念には価値があるのだと考えさせてくれました。

chatelaineさんへ

コメント&TBありがとうございます。
私もchatelaineさんと同じで、白バラもゾフィーも知らなくて衝撃でした。あの言葉は印象的ですよね。彼女の輝いた顔が忘れられません。なぜ、ヒトラーの狂気をドイツ国民が受け入れたのか自体理解不能ですが、彼女達のような存在がいた事実は闇を照らす光のようですね。

TB&コメントありがとうございます

megさん、こんにちわ。いつもありがとうございます。ゾフィーの写真を載せてるんですね。こうして見ても、ユリアさんは全然イメージが違う気がしてしまいます。実際のゾフィーは、どんな感じだったんでしょうね。
>彼女はまるでジャンヌ・ダルクのようです。
そうですね。以前、リュック・べッソンが撮った「ジャンヌ・ダルク」のミラよりも、何倍もジャンヌ・ダルクのようでした!

隣りの評論家さんへ

こちらこそ、いつもありがとうございます。
この写真はこの時代ではとても個性的な感じを受けますよね。
>リュック・べッソンが撮った「ジャンヌ・ダルク」のミラよりも、何倍もジャンヌ・ダルクのようでした!
私もそう思いました。ベッソンのジャンヌはちょっと狂気と紙一重で怖かったです(笑)あのジャンヌ像より、ゾフィーの方がジャンヌのイメージですよねー。

こんにちは☆

「白バラの祈り」良かったですね。
信念とは中々、守れないものだと思います。
この映画では、ナチスの側が悲しく見えてしまいました~一方で、死刑執行を前にしたゾフィーの聡明さ、潔さに感銘しましたね♪

orangeさんへ

orangeさん こんばんわ。コメントありがとうございます♪
実話であるだけでも胸に迫ってきますね。信念について改めて考えさせられました。あまりにも対極なナチ側の虚勢が憐れなほど物悲しかったですね~。少しはゾフィーを見習って生きなきゃ!って反省しちゃいました(笑)

Non Title

観てきましたが、彼女の存在感の重さに、なかなか感想がupできず、やっと先ほど書いたところで、TBさせて頂きました。(^^;
本当に彼女の信念の強さに圧倒されました。
問題の彼女の叫びも、死刑に対する恐怖というより、信念を貫くことができた雄叫びのようにも聴こえ、忘れられぬシーンとなりそうです。
時代が彼女のような聖人を生んだとしても、そんな歴史はいらないですよね・・・この先。彼女の咲かせた白バラが、いつまでも咲きほこることを願って止まないです。

ラクサナさんへ

トラコメありがとうございます!
ご覧になったのですね~~ あの真っ直ぐな高潔さと強さには、ほんとに圧倒されますよね。彼女の叫びは、魂の叫びだった気がしますね。
>時代が彼女のような聖人を生んだとしても、そんな歴史はいらないですよね・・・この先。彼女の咲かせた白バラが、いつまでも咲きほこることを願って止まないです。
そうですね!こんな歴史は二度と繰り返して欲しくないです。彼女に種をもらった一人として、その種を無駄にしてはいけないと思いました。そして多くの人にも、その種が心の深くで根を張り、地中深くで繋がり、大輪の白バラを咲かせる世界がくるよう願うばかりです。

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