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ホテル・ルワンダ  HOTEL RWANDA

2006–02–08 (Wed) 00:00
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愛する家族を守りたい

ただ一つの強い思いが、
1200人の命を救った・・・。


★★★★★★★★




ルワンダのツチ族とフツ族の民族紛争が更に悪化した1994年、
歴史的悲劇と共に、一人の勇気が1200人を救った奇跡の実話が存在した。

ポール・ルセサバギナは4つ星ホテル・ミル・コリンの支配人だった。彼はフツ族で彼の妻はツチ族。和平協定によって終結しかけた内紛が、フツ族大統領の殺害でフツ族の民兵の怒りに火を付け、ツチ族への大虐殺が始まった。危険にさらされる家族の命を守るうちに、彼を頼る人々を見捨てられず、数々の機転で1200人もの人々の命を救ったのだった。


5000人の署名運動によって、日本でも上映が決定したという話題作。
私の中でも「観るべき」作品リストの一つだった。
虐殺シーンをぼかすことで人間ドラマを浮き彫りにし、誰もが受け入れられる優れた作品になっている。

たった100日の間に、100万人もの人々が虐殺された。

それが、ほんの10年ほど前の出来事だなんて凄くショックだった・・・。

「我々は平和維持軍だ。仲裁はできない。」「君たちは世界にとって、ニガー以下のブラックでしかない。この国は世界中から見捨てられたんだ・・・」
国連のオリバー大佐は、何もできないことへの苛立ちを吐き捨てるように話す。
命の優劣?なんて低レベルな理由で100万人を見殺しにしたのだろう・・・。

虐殺をスクープしたカメラマン(ホアキン・フェニックス)が言う。「たとえ世界中にこの映像が流れても、彼らは『怖いね・・・』と言ってディナーを続けるだろう・・・」
ポールはその言葉に大きなショックを受ける。

濁流に飲み込まれていく人々の姿を、別世界の映像として、ぬるま湯の中から見ている自分。良心の痛み、自分の微力さに対する諦め、そして日々の雑事に追われ心の痛みもぼやけていく・・・。世界は自分の姿を投影しているのだ。

外国人は次々に出国して行き、フランス軍も撤退し、アメリカも、そして世界中どの国も・・・国連さえも彼らを見捨てたその事実に、私は悲しみと憤りで涙が溢れて止まらなかった。そんな情勢にさえ疎かった当時の自分だって、見捨てた人間の一人に過ぎなかったのだと思い知らされた。

ポールはお人よしでもなければ、強靭なヒーローでもない。ただ家族を愛し守ることで精一杯な普通の人間だった。でも、ホテルに逃げてきた1200人以上にも膨れ上がった隣人たちを見捨てられなかったのは、ホテルマンとしての責任感と、人間としての良心に衝き動かされた結果なのだった。
良心を失った人間たちに良心は通じない。ポールはそれを熟知し、彼が自分の為に作った人脈や賄賂(ホテルの金品やお酒など)を使い、その時々の機転によって窮地を切り抜けていった。そして上流気取りでいた自分や、賄賂によって培った人脈が自己満足でしかなかったことも思い知る。

四面楚歌の中、想像を絶する恐怖に怯える人々。
その弱者を見捨てず、ニック・ノルティ演じるオリバー大佐や赤十字の白人女性のように、彼等のために奔走する存在がほんの少しでも存在したことは一筋の救いだった。

この作品には、実際にルワンダで命からがら生き延びた人々が出演していたらしい。それだけに、とてもリアリティが有ったし、主役のドン・チードル、妻役のソフィー・オコネドーニック・ノルティホアキン・フェニックスなどの出演者の演技も素晴らしい。そして、特出すべきは子供たちの迫真といえる演技。


   何故、人間同士殺しあわなければならないの?
   何故、人間に差別が存在するの? 
   連綿と繰り返されている人類の汚点・・・・・・。

   もうこんな悲劇を繰り返したくない。
   事実としても教訓としても
人類は事実を知る義務がある
   そう思わせられる作品だった。

   エンドロールで流れる歌にまた泣けてくる。
   子供たちが泣いている。イエスも泣いている・・・」
   あのメロディが忘れられない・・・
テーマ→絶対見てほしい洋画 / ジャンル→映画

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コメント

いつの時代にも理不尽極まりない理由で戦争や虐殺が繰り返されているね。「君たちは世界にとって、ニガー以下のブラックでしかない。この国は世界中から見捨てられたんだ・・・」 聞いててこちらが恥ずかしくなるような台詞だね!本当に平和ボケしてしまっている私達は観るべき作品だね。

TBありがとうございました

子供や女性までも容赦ないところに、未来への屈辱を感じました。震える子供の姿を見るたびにかわいそうでなりませんでした。
と、同時に映像にはたくさんの子供たちの笑顔と歌が織り込まれています。そこに希望を見出したくもなります。
この作品を見て何も出来なくて歯がゆい思いも残りますが、自分の中で何か変われたらいいなと思います。

yuriちゃんへ

大国の意思をオブラートに包まず表現した言葉なんだけど、それを言った国連大佐は無力な自分があまりにもやるせなかったの。まだ世界にはそういう国が存在しているし、多くの人に観て欲しいと本当に思ったよ。そっちではやってるかな?ぜひ観てね。

charlotteさんへ

TB&コメントありがとうございます。
そうですねー。子供たちは明日に向かって力強く生きようとしていましたね。彼らは希望の象徴だと思います。ルワンダも世界もこれを教訓にし、同じ過ちを二度と繰り返して欲しくないですね。そして、私達もこの気持ちを心に刻んで風化させないようにしたいですね。

TB&コメントありがとうございます

megさん、こんにちわ!
ご覧になったのですね。こんなにパワー溢れる作品も、そうない気がします。でも、megさんのおっしゃるように、現実はもっと悲惨だったのかもしれませんね...。

隣の評論家さんへ

やっと観れましたー。というかやっと上映されたって感じです。笑 当時の体験者も多数参加していたというのは驚きました。虐殺シーンの生々しさを抑えてあるので、当時の痛ましさは映像をはるかに超えていたのではないかと思うと本当に凍りつくようです。署名をした5000人の方に感謝したいです。

2回送っちゃったかも(汗)

megさん お早うゴザイマス
TB送らせていただきました・・ごめんなさい2回送っちゃったかもですので、1つ消してくださいね(^^;)
エンドロールに流れる歌、良かったですよね(涙、涙)

ありがとうございます^^

残念ながら届いていないみたいです(涙)これに懲りずにまた挑戦してくださいませね~。
エンドロールの歌、明るいメロディなのが反対に沁みましたね。聴いたらまた涙ぐみそうです~。

Non Title

昨日、やっとみることができました。エンディングの曲が切なかったですね。

まずは日本で見れたことに感謝。そして、、もっと多くの人に見てもらうことが、見たものの責任ではないか・・・などと考えました。

カオリさんへ

コメントありがとうございます!
エンディングの曲は、改めて涙を誘いますよね~ 「名もないアフリカの地で」で使われている曲ともメロディが似ていたので、アフリカ独特の旋律なのでしょうけど、それがまたグッときますよね。
本当に多くの人に観て欲しい作品ですね!

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