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PROMISE 無極

2006–02–15 (Wed) 00:00
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無極
 それは中国の古代思想でいう宇宙。

約束 によって結ばれた三人の運命は

無極の定めを超えることができるのか・・・

★★★★★☆



カンヌ国際映画祭にて、『さらば、わが愛/覇王別姫』でパルムドール、
『始皇帝暗殺』で、芸術貢献賞を受賞した巨匠チェン・カイコー監督の最新作。日本から真田広之、韓国からチャン・ドンゴン、香港からセシリア・チャンを招いたアジアトップスターの華麗なる共演。

伝説の甲冑を身につけることを許された、ただ一人の英雄
この世のすべての男の愛を手に入れる女
天から最高の俊足を与えられた奴隷
それは、アジアのどこか“未来における3000年前”から
現代へ届けられた【約束】

454.jpgとにかく、美しく流麗で壮大でございます。
無極の定めによる満神との約束という神話的なテーマは、充分に魅力的な要素を予感させるのに、何故、チェン・カイコーさんってば、こんな風にしちゃったの?って感じでしょうか。笑 一つの誤解によって開き始めた運命の扉。そこに貫かれた哲学的なテーマの深みが、この作品からは伝わってこないのですよね。チャン・ドンゴンが走り捲ろうが、真田さんがクルクル回ろうが、理解の範疇でそんなこと問題ではないのです。要するに肝心の中味が薄っぺらい。

真田さんの過剰な演技(カイコーさんの演出?)と、英雄色を好む的な考えの甘さが、無敗の大将軍のカリスマ性を感じさせないのですよねぇ・・。将軍の涙にコロッと騙されるしさー。半分以上落ちぶれたお姿なんですもの。しかし、立ち回りはやはり流石で、流暢な中国語はプロ意識の凄さを感じました。

駿足の奴隷昆崙を演じるチャン・ドンゴンは、単細胞な中に熱い想いを滾らせている感じが出てましたね。新境地開拓といった感じでしょうか。哀れな刺客鬼狼の陰鬱な演技もなかなかです。

無歓の魔術師のごとき美しく華麗なる冷徹ぶりは、まるでビジュアル系悪役ゲームキャラ。あれが彼なのは読み通りにしても、最期の台詞には、
「おいおい、人間不信に陥った理由がそれかいっ!」と突っ込みたくなりました。笑 でも、これでもかと裏切られる彼に、欺くことでしか信を確かめられない哀れさを感じました。ニコラス・ツェーの立ち回りはとても華麗です。

その名の通り、全ての男を虜にする絶世の美女で、国を傾かせた傾城。光明の寝床に忍び込むセシリア・チャンの美しさには見とれてしまいました。でも、それ以外は、絶世というには厚化粧と尖った感じが気になってしまったのよね。私の中では、マダムヤン的な豊潤な中国美女こそ絶世のイメージなのですけど・・・。
 
とにかく、予告を観て抱いた期待は儚く裏切られました。笑
ですから、余計な期待を抱かず観ると、スケール感のある華麗なファンタジーの醍醐味が味わえます。話の切り替え場面が多少気になるものの、中だるみは殆ど感じません。 神話的要素を巧みに取り入れた、美術や衣装のアジア的な美しさは大きな見どころです。

ホテル・ルワンダ  HOTEL RWANDA

2006–02–08 (Wed) 00:00
0c4e99ebd7e51fd46e1fa2cb7e810cfb.png 

愛する家族を守りたい

ただ一つの強い思いが、
1200人の命を救った・・・。


★★★★★★★★




ルワンダのツチ族とフツ族の民族紛争が更に悪化した1994年、
歴史的悲劇と共に、一人の勇気が1200人を救った奇跡の実話が存在した。

ポール・ルセサバギナは4つ星ホテル・ミル・コリンの支配人だった。彼はフツ族で彼の妻はツチ族。和平協定によって終結しかけた内紛が、フツ族大統領の殺害でフツ族の民兵の怒りに火を付け、ツチ族への大虐殺が始まった。危険にさらされる家族の命を守るうちに、彼を頼る人々を見捨てられず、数々の機転で1200人もの人々の命を救ったのだった。


5000人の署名運動によって、日本でも上映が決定したという話題作。
私の中でも「観るべき」作品リストの一つだった。
虐殺シーンをぼかすことで人間ドラマを浮き彫りにし、誰もが受け入れられる優れた作品になっている。

たった100日の間に、100万人もの人々が虐殺された。

それが、ほんの10年ほど前の出来事だなんて凄くショックだった・・・。

「我々は平和維持軍だ。仲裁はできない。」「君たちは世界にとって、ニガー以下のブラックでしかない。この国は世界中から見捨てられたんだ・・・」
国連のオリバー大佐は、何もできないことへの苛立ちを吐き捨てるように話す。
命の優劣?なんて低レベルな理由で100万人を見殺しにしたのだろう・・・。

虐殺をスクープしたカメラマン(ホアキン・フェニックス)が言う。「たとえ世界中にこの映像が流れても、彼らは『怖いね・・・』と言ってディナーを続けるだろう・・・」
ポールはその言葉に大きなショックを受ける。

濁流に飲み込まれていく人々の姿を、別世界の映像として、ぬるま湯の中から見ている自分。良心の痛み、自分の微力さに対する諦め、そして日々の雑事に追われ心の痛みもぼやけていく・・・。世界は自分の姿を投影しているのだ。

外国人は次々に出国して行き、フランス軍も撤退し、アメリカも、そして世界中どの国も・・・国連さえも彼らを見捨てたその事実に、私は悲しみと憤りで涙が溢れて止まらなかった。そんな情勢にさえ疎かった当時の自分だって、見捨てた人間の一人に過ぎなかったのだと思い知らされた。

ポールはお人よしでもなければ、強靭なヒーローでもない。ただ家族を愛し守ることで精一杯な普通の人間だった。でも、ホテルに逃げてきた1200人以上にも膨れ上がった隣人たちを見捨てられなかったのは、ホテルマンとしての責任感と、人間としての良心に衝き動かされた結果なのだった。
良心を失った人間たちに良心は通じない。ポールはそれを熟知し、彼が自分の為に作った人脈や賄賂(ホテルの金品やお酒など)を使い、その時々の機転によって窮地を切り抜けていった。そして上流気取りでいた自分や、賄賂によって培った人脈が自己満足でしかなかったことも思い知る。

四面楚歌の中、想像を絶する恐怖に怯える人々。
その弱者を見捨てず、ニック・ノルティ演じるオリバー大佐や赤十字の白人女性のように、彼等のために奔走する存在がほんの少しでも存在したことは一筋の救いだった。

この作品には、実際にルワンダで命からがら生き延びた人々が出演していたらしい。それだけに、とてもリアリティが有ったし、主役のドン・チードル、妻役のソフィー・オコネドーニック・ノルティホアキン・フェニックスなどの出演者の演技も素晴らしい。そして、特出すべきは子供たちの迫真といえる演技。


   何故、人間同士殺しあわなければならないの?
   何故、人間に差別が存在するの? 
   連綿と繰り返されている人類の汚点・・・・・・。

   もうこんな悲劇を繰り返したくない。
   事実としても教訓としても
人類は事実を知る義務がある
   そう思わせられる作品だった。

   エンドロールで流れる歌にまた泣けてくる。
   子供たちが泣いている。イエスも泣いている・・・」
   あのメロディが忘れられない・・・
追記 – open
テーマ→絶対見てほしい洋画 / ジャンル→映画

ヘイフラワーとキルトシュー Hayflower & Quiltshoe

2005–12–01 (Thu) 00:00
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キュートな姉妹のおはなし

★★★★★★ 






ポテトの研究ばかりのパパ。
家事が苦手なママ。
わがままな妹のキルトシュー。
家事も妹の世話も、7歳のヘイフラワーに頼りっぱなしの家族。
とうとう、いつも良い子だったヘイフラワーも堪忍袋の緒が切れた!


北欧映画の素朴さが好きで、特に子供を題材にした作品に弱い。
劇場の遠さにもへこたれず初日の初回に鑑賞のヘイフラワーとキルトシューは、フィンランド女性5人に1人は観たという、愛らしい姉妹の物語。

ヘイフワラーの気持ち、すっごく分かる!
お姉ちゃんだから我慢していることっていろいろ有るんだよね。

本当は自分だって甘えたいのに、妹のわがままを聞いてあげたり、家族を心配したり、褒められたくて頑張っても妹に台無しにされちゃう。なのにパパとママは「お姉ちゃんでしょ」と妹優先。
もうっ、ブチキレたくもなるよね。
今回ばかりはヘイフラワーの決意は固いのだ。

それにしても、ユニークなお隣さん姉妹の色とりどりのパンセラピー。お片づけが大変そう・・・って可笑しな心配が沸いてしまった。笑
 
チャーミングで不器用な家族のやり取りを観ていると
姉妹に子供達が重なって見えたり
ヘイフラワーの姿に子供の時の自分を重ねたり
ママの気持ちが重なったり・・・。
色んな視点で見ると、ちょっぴりジーンとなった。

お気に入りなのは、ヘイフラワーが神様にお祈りするシーン。
家族を心配するヘイフラワーのけなげさにウルっとしてしまった。
そのシーンの色使いもとても素敵で、カトリーナ・ダヴィちゃんの透明感が、物語をとてもピュアにしている。

ブランコで眠っている二人も天使のように可愛かったなー。

  「Hayflower」はフィンランド語で麦わら帽子。
  「Quiltshoe」はフェルトの靴という意味。

  いつもヘイフラワーは麦わら帽子をかぶり
  キルトシューは白いフェルトの靴を履いている。

  なんて北欧らしい素朴で可愛いトレードマーク!


見どころの一つは、フィンランドならではのテキスタイルの鮮やかなインテリア。北欧ならではの雑貨や家具は勿論、子供部屋がとっても可愛い。「こんなお部屋だったら・・」と少女なら一度は夢見たようなお部屋なのだ。

そして、自然の景色、ムーミン谷にでも遭遇しそうな美しさはまさに妖精の国。こんな環境で育つ、フィンランドの子供達って幸せだなー。

画面いっぱいに、澄んだ北欧の空気を感じさせてくれます。

バタフライエフェクト The Butterfly Effect

2005–12–01 (Thu) 00:00
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君を救うため、ぼくは何度でも過去に戻る

このフレーズにとても興味をそそられた。

★★★★★★★★




誰でも過去に後悔を残すような出来事が、多少なりとも有るのではないだろうか。


経験や後悔は成長の過程に必要な事だけれど、一つの出来事がとんでもなく取り返しの付かない事になってしまうことが有ったら、後悔の深さに過去を変えてしまいたいと思うかもしれない。
もし、愛する人を救えるのならば、未来を変えたいと誰しも願ってしまうのではないだろうか。


主人公エヴァンはそれを実現できる特殊な能力を持っている。
それは、神にも許されない行為だと知っても、記憶を取り戻し、エヴァンは愛する人をどうにか救おうと過去へのタイムスリップを繰り返す (正しくはその当時の自分に戻ることができる)  しかし・・・

 
わずかに蝶が羽ばたいても、地球の裏側では竜巻が起こる

 
というカオス理論のように、ほんの少し過去が変わっただけでも、未来は予測のできない事態を巻き起こしてしまう。
主人公の得体の知れない後悔と、ボタンの掛け違いで起こるさまざまなパラドックスは、かけがえのない代償と痛みを伴うことになってしまう。


とにかく脚本が見事だと思う。5つの未来それぞれが結末に向かい、どれも必要なシーンとなってスリリングでめまぐるしく展開していき目が離せない。
アシュトン・カッチャーを始め、脇にも適役な役者が揃い、この物語に無理なく引き込んでくれる。


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もし私が彼だったら・・・
私にその能力があったら・・・




と考えながら観てしまい、エヴァンの痛みを想像で疑似体験してしまって辛かった。
リセットしたいことは色々有るけど、現実はエヴァンのようにはいかないし、どんな未来でも精一杯受け止めていくしかない。


時の流れ(長さではなく)だけはどんな人間にも平等に与えられている。そして人間はその経験や想いを未来に繋げてゆける想像の力を神から与えられている。引き返せないからこそ、この一瞬一瞬がどんなに大切なのかを実感できるのかもしれない。


切ないハッピーエンドが公開された、5月14日は私の誕生日。
そのせいか観た後に余計切ない気分だった。
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